2010年07月25日

利己的な基礎自治体に、言うことをきかせる方法

 前回の記事で、自治体は、みんな利己的で、自分の地域の住民の利益を第一にしていると思うと書きました。
 では、広域自治体は、広域的な視点で必要とする施策を、基礎自治体と協調して行うことはできないのでしょうか。

 自治体が利己的なんて、今に始まったことではないですから、そういう中で、広域的な施策を行うための方法は、色々と考えられています。
 一番シンプルで分かり易いのが、補助金です。つまり、基礎自治体が実行するとしても、広域の必要性のためのコストは、広域自治体が負うという考え方です。

 例えば、地下鉄四つ橋線の堺市延伸を、大阪府が大阪市に打診したとします。大阪市は、「絶対赤字になるし、他に昔から建設要望の強い路線を、財政難で延期してるところだから、ムリ。」と答えたとします。
 ここで大阪府が、「でも大阪府全体の計画の中で、ぜひ欲しいんだ。今すぐ決断してくれるなら、建設費の8割と開業後は年間10億円の補助金を出すけど、どうだろう。」
 そこで大阪市が「それじゃあ、考えてみましょう。」と答えれば、なかなかスムーズです。

 でもこれを、「地下鉄四つ橋線の堺市延伸を、やって欲しいんだ。」「赤字になるし、財政難なのでムリ。」「大阪全体の計画の中で、ぜひ必要なんだ。大阪市も大阪全体のことを考えて、やってくれてもいいだろう。」とやれば、揉めるに決まってます。

 ただ、最近一般的な地方分権の考え方では、こういった補助金で、国や府県が、(府県や)市町村の行動を縛るやり方は止めて、全部、それぞれの自治体へ任せようという考え方が、一般的なようですが。(あくまでも考え方で、実情がその方向に向かっているかは、別ですが。)

 また、橋下知事は、地方分権を主張されていますが、上記の一般的な地方分権像とは、少し違っているのかなと思っています。

 橋下知事が理想といっているらしい、GLA(グレーターロンドン庁)。どんなのか、調べたいのですが、苦戦中です。
 アマゾンで本を探していて、既に2冊取り寄せましたが、両方空振りでした。さて、3冊目は、どうでしょう。
posted by 結 at 20:17| Comment(0) | その他 | 更新情報をチェックする

2010年09月08日

まとめブログ作りました

 このブログでは、大阪都構想について色々な記事を書いてきましたが、記事数が70を超え、初めてブログに来ていただいた方に「大阪都構想って何なの?」とか、「大阪都構想のメリット・デメリットって?」といったことを、コンパクトに読んでいただくことが難しくなってきました。

 そこで、「大阪都構想とは?」とか、「大阪都構想のメリット・デメリットは?」など、話題を絞り込み、コンパクトに読めるようにしたブログを作ってみました。
 よろしければ、どうぞ。

   「大阪都構想を、きちんと考えてみる☆みにっ!」

posted by 結 at 04:41| Comment(0) | その他 | 更新情報をチェックする

2010年09月11日

橋下知事・平松市長の意見交換会 雑感

 9月9日の橋下知事と平松市長の意見交換会を、NHKの放送で見ました。

 こういう話を勝ち負けで言うのはおかしいのでしょうけれど、ディベートとしては、橋下知事の圧勝だと思いました。筋立てがすっきりまとまっていて、話がストレートです。終盤、平松市長が実情を踏まえた話を押し出したので、多少は印象でバランスを取ったかもしれませんが。

 では、大阪都構想に宗旨替えをするかといえば、勿論、そんなことはなくて、橋下知事の話を聞いてて、思ったのは、次のようなこと。

○まず、やっぱり話が雑です。
 特別支援学校の話で、「どちらでもいいでよ、府の運営でも、市の運営でも、どちらでも選んでください。」みたい話がありました。平松市長が言葉に詰まっていて、ひとによっては平松市長が論破されたと受け取るのかもしれません。でも、(生徒・保護者を含めて)そこに関わっている人の気持ちや経過とかを踏まえれば、右か左かというような話じゃないでしょうと言いたかったのかなと思いました。
 どちらかでなく、できるだけ不幸を作らない方策を探す努力が必要なのに。右ですか、左ですか、ですから。

 そんな部分が大阪都構想にもいろいろあって、区間格差の問題を「何とでもなる」で切り捨てたり、「生野区をどうして独立させれないんですか。」と迫っていて、24区を独立させるのか問われると、そこは「8〜9市で」になって。生野区民の気持ちを考えて話してるのかなと、思ってしまいます。
 だから、大きな筋立ては綺麗でも、少し突っ込むと、「本当に大丈夫か?」と言いたくなる話が出てきたりするのです。

○橋下知事が今回語っている通りなら、大阪都構想についての具体像をもっと出して、府民・市民がきちんと議論できるようにするはずなのに、既に2回も市会議員選挙を行いながら、具体像が分からないという話が多いです。
 説明して伝わらないという話なら仕方がないですが、語ろうとしないのは、筋が通りません。未だに都税制度について、明確にしていないし、都区域の区割りすら出していません。
 せめて、都と都区の業務分担、財務構造、予算配分見込みと現状業務を前提とした所要額見込み、負債対応案、職員数(配置とリストラの見込み)程度は、最低限提示しないと、どうなるかなんて、誰にも分からないです。
 市民に応援を呼びかけながらも、市民に具体像が分かって、賛否が割れることを避けてようにしか思えないのですが。

○橋下知事の今回の話って、筋が通ってるようでいて、都合よく使い分けをしてないかと思う点があります。
 例えば、「選挙で決めた地域の意見を」と言いますが、橋下知事が話している平松市長は、選挙で選ばれた大阪市民の代表です。橋下知事が言うとおりなら、平松市長のいうことを、大阪市民の意思として尊重しなければならないはずです。でも、そんな対応じゃなかったですね。
 結局、選挙も目標達成のための手段なのかなと思えてしまうのです。

また、橋下知事は、複数市での水平連携について疑問を提示し、最終的に誰かが決められないといけない(意思決定の一元化の必要性)と語っていましたが、受水市町村の水平連携となる府水道部の府下市町村への移譲や、教員の人事権の複数市連合への移譲など、府が関わらない水平連携は、積極的に拡大しているようです。
 大阪都構想による大阪市の分割も、分割できない業務で、8都区による水平連携が多数発生しそうですが、橋下知事は、誰が最終決定をするのかとは、問いません。

○橋下知事が大阪都構想について、今回された話が、筋立てがまとまっていて、理屈じたいは結構頷けるのに、それでも素直に頷けないもうひとつの理由は、橋下知事に、Win-Winな関係を作って進めようとする姿勢が見えないことがあります。

 大阪都構想自体、進め方や案の作り方によっては、ここまで大阪市役所と対立しない方法もあるはずなのに、今の進め方では、大阪市役所で頷けるはずが無いですよね。つまり、案の概要が正しければ、邪魔者は排除しちゃえばいいという考え方。しかも、橋下知事の影に隠れて、ほくそ笑んでる府の職員さんとかがいると思うと、更に気分が悪いですし。
 大阪市役所がどうなるかは、別にいいとしても、大阪市民として、自分が切り捨てられる側にいないことをちゃんと確認できないと、どんなにカッコいい構想でも、賛成なんてできません。(住民を含めて)関係するみんなに、Win-Winになるよう努力されていれば、多少の損はあっても、そんな酷いことになることはないと思いますが、そういう配慮がないということは、切られる時は、多分、酷い目に合いますから。


 あと、今回の平松市長の話に、イライラした方も多いかなとも思いますが、でも、行政の色んなものを背負って喋っていたら、あんなものだと思います。
 平松市長が実際に語ってる内容も、実績も、それなりのものだと思いますし。傑物とは言いませんが、及第点とは思います。

 それで、なぜ平松市長をこんな風に褒めるかというと、大阪都になって区長を選挙で選ぶとなったら、わたしは、平松市長(くらいの人)が自分の区の区長候補に立候補してくれたら、万々歳に思うからです。
 わたしが実際に予想する区長候補者は、もうちょっと小粒で、口だけ元気な人だったり、もっともっと保守的な人だったりするんだろうなと、想像してしまします。そして、その中の誰かが当選して、今の大阪市役所の職員さんの指導の下、「新しい住民のための区政」を作るんだろうなと。(うぅ、期待なんてしたくない。)

 意見交換会を見た大阪市民の人で、大阪都構想に賛成で、平松市長に「もう代われば。」とか思った人は、区長選挙で選びたい候補がいるかどうか、想像しておいた方がいいように思います。そこまで、橋下知事は、責任を持ってはくれないでしょうから。
 勿論、選びたい候補者がいなければ、自分が出るという方は、別です。
posted by 結 at 02:40| Comment(0) | その他 | 更新情報をチェックする
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