2010年05月24日

大阪市議会福島区補選、広田和美氏が当選

 大阪市議会の福島区補選で、大阪維新の会の広田和美氏が当選されました。無党派層の支持を期待すると思われた広田和美氏が、無党派層を期待しにくい大雨の投票日に当選されたのです。
 わたしは、大阪都構想に賛同しませんが、今回の広田和美氏の当選について、前向きに捉えたいと考えています。

 今回の福島区補選は、大阪維新の会が大阪都構想を掲げて行った、初めての選挙です。けれども、この選挙戦を通じて、大阪市民の大阪都構想についての理解が深まったとは、全く思いません。ニュース報道から見える橋下知事の選挙戦も、大阪都構想への理解を深めようとするよりも、イメージ戦術だったように受け取りました。

 きちんとした情報を持たないままの選挙結果であったとしても、大阪市民はその選挙結果に責任を負わなければなりません。これが福島区補選であって、大阪市議会議員全体の選挙でなかったことに感謝します。
 そして、この何の言い訳もできない選挙結果に、様々な立場の方が危機感を持ち、その結果、大阪都構想へきちんとした理解が深まった中で、大阪市民の判断ができるようになることを、わたしは望みます。
posted by 結 at 01:28| Comment(0) | その他 | 更新情報をチェックする

2010年06月29日

橋下知事、「ちちんぷいぷい」を叱責する(その1)

 6月24日(木)の毎日放送お昼の情報番組「ちちんぷいぷい」で、「朝の会見で橋下知事が、ちちんぷいぷいに噛み付いた。」と放送をしました。

 経緯としては、次の通りです。
 前日23日(水)の「ちちんぷいぷい」で、大阪都構想について、次のように取り上げました。
 その中で、今までの橋下知事の発言の中で、あまり具体的なことは出てきていない。大阪都構想が何なのかという前に、まず東京都が何か分からないといけない。「都」は別格で、道府県より使えるお金が大きい。本来、市の財源となる固定資産税を都が徴収し、都が45%を取り、23区(特別区)に55%を配分する。これがこの話の最大のポイントです。
 その替わり、都が、自治体をまたぐ仕事、上下水道、消防などを行い、特別区(23区)は福祉や医療など住民に身近な施策を行います。区長を選挙で選び、区議会を設けます。
 「本来は、ウチの区では、もっとお金が入るはず。」と世田谷区や千代田区では、何度も独立の話が出ています。

 大阪都実現のハードルは2つあり、国が特別法を制定すること、その前提として、府民の住民投票の過半数の賛成が必要です。極端な話、大阪市民全員が反対し、それ以外が全員賛成したら、大阪市は解体です。今の処、大阪市議会の賛成は要らないかもしれません。やったことのないことで、そんな規定もないので。

 固定資産税が豊かな大阪市は損と思うでしょう。また、府が抜く45%が全て今の市に還元されるならいいでしょうけど、大阪府の赤字を埋めるのに使われたりしないでしょうねと、大阪市から見たら思うでしょう。
 このシステムと移行条件について覚えておいてもらって、タウンミーティングとかある時に、皆さんはどう考えるかだと思います。

 これに対して、24日(木)のちちんぷいぷいで、24日朝の橋下知事の会見として、橋下知事の次の発言が放送されました。

 まあ、あまり特定の番組をいうのもあれですけどね。今日は山中さんがいらっしゃらないからあれですけど、ちちんぷいぷいさんで、僕らの大阪都構想について、デタラメな解説してるんでね。
 僕らは一生懸命「東京都に準ずる訳じゃないですよ」って言ってるのに、昨日あのぷいぷいさんでも、まず55%を都が取ってとか、平気でメディアでバンバン流しちゃう訳ですよ。55%取るなんか、ひと言も言ってないですよ。あれは東京都制度で、東京都と東京23区の協議会で決めてる事項ですからね。ああいうね。メディアでなんか勝手に「ポイントは、55%都がお金を握ることです」ということをテレビでバンバン流していいもんかなと。

 やっぱり、それじゃあ説明してくれっていう風に、多分メディアの方から言われるのかも分かりませんが、そうであればそれをね、できるだけの環境を、ある程度整えてもらわないと、僕ら一個人の活動をやってる訳ですから、メディアのみなさんのように、それを電波使って説明できる訳じゃないんでね。
 そういう意味では、地域政党の位置づけっていうのは、大きなテーマになってくるのか、ないしは、全国各地でこういう地域政党の動きが出ないと、法律上の位置づけにもならないので、大阪維新の会だけだったら、無視されてしまいますから、まっこの辺は、全国でこういう地域政党の動きが出るかどうかにかかってるんじゃないでしょうかね。

 ・・・と、長くなりましたので、この橋下知事の発言に対する番組側の対応と、わたしの意見は、次回です。
posted by 結 at 02:17| Comment(0) | その他 | 更新情報をチェックする

2010年07月02日

橋下知事、「ちちんぷいぷい」を叱責する(その2)

 前回は、毎日放送「ちちんぷいぷい」が、大阪都構想と関連して、市税の固定資産税の(東京)都税での取り扱いを放送したことに対して、橋下知事が会見の場で、番組名を名指しして「デタラメな解説をする。」と批判したことについて、書きました。

 これに対して「ちちんぷいぷい」は、24日の放送で橋下知事の会見の模様を放送した後に、
 前日の放送は、言葉足らずな点もあったかもしれないが、東京都の制度を説明したに過ぎない。
 橋下知事の批判の真意は、大阪都構想について放送で説明できるよう求めたのだと思う。近日の選挙が終わり次第、お呼びしたいと思う。
としました。
(ただ、その態度からは、放送上問題がなかったか、かなり焦って確認したように、見て取れました。)

 わたしの感想としては、「ちちんぷいぷい」の最初の23日の放送内容は、「東京都では」と断りつつも、大阪都構想に強く引き当てて説明していたので、東京都の制度を説明しただけというのは、無理があるように思います。

 けれども、橋下知事はデタラメな放送といいつつも、「『55%取る』とは言っていない」と言っているだけで、固定資産税の都税化自体は、一切否定していません。
 「一生懸命『東京都に準ずる訳じゃないですよ』って言ってる」とは言っても、固定資産税の都税化自体が東京都の制度を持ってきている訳で、この内容を理解しようとすれば、東京都の制度をある程度は参考にせざるを得ません。
 それとも、大阪都構想が実現され、配分率が決定されるまで、大阪市民・大阪府民は、このような税の根幹についても、具体的なイメージを持って理解するべきでないというのでしょうか。

 「ちちんぷいぷい」は、元来、橋下知事に好意的な報道が多い番組で、今回も少し変わった切り口で取り上げようとしたに過ぎないように見えました。(わたしから見ると、まだまだ踏み込み不足です。)
 それを知事の会見として、このような批判を行ったということは、大阪都のマイナス面を報道で取り上げないように、強い牽制を行ってように感じました。
 何しろ、ここで挙げられたような骨格すら示されていない以上、(推測であることや根拠などは、できるだけ明らかにされるべきとしても)多少とも推測なども加えなければ、大阪都について具体的な議論を行っていくことはできないのですから。
posted by 結 at 02:42| Comment(0) | その他 | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。