2011年11月29日

ダブル選投票結果を、ちょこっと考える

 大阪府知事選・大阪市長選のダブル選挙が終わりました。結果はご存知の通り、府知事には松井氏が、大阪市長には橋下氏が当選し、大阪維新の会のダブル勝利となりました。

 投票結果は、次の通り。
府知事選
松井一郎 2006195票(うち大阪市内659380票) 得票率54.7% 大阪市内52.5%
倉田 薫 1201034票(うち大阪市内416105票) 得票率32.8% 大阪市内33.1%

投票数計 3665510票(うち大阪市内1256960票)

大阪市長選
橋下 徹 750813票 得票率59.0% 
平松邦夫 522641票 得票率41.0%

投票数計 1273454票

 結果は、わたしとしては残念ですが、結果は結果です。

 メディアでは「維新圧勝」とはしゃぎますが、この記事では、4月の府議選・市議選の時と比較して、大阪維新の会が(特に大阪市内で)支持を伸ばしているのか、支持を落としているのかを、見ていきたいと思います。(まあ、はっきりと言いますが、「負け惜しみ」です。)

 まず、これまでの話として、現在、大阪府・市で、比較1位の支持を得ている大阪維新の会は、定数1〜2の選挙では、圧倒的な強さを見せます。これは、4月の府議選・市議選で、中選挙区となる大阪市議選・堺市議選と、小選挙区が多い大阪市内・堺市内の府議選の結果を比較して、以前の記事「統一地方選2011詳細」で確認しました。
 特に府議選での大阪維新の会の過半数獲得を、「大阪市・堺市で、3割の積極的な支持の下、小選挙区で候補者が出揃わないことから4割の票を得て、6割の議席を得たことが、府議会全体での過半数獲得に繋がった」と評価しました。

 4月の府議選・市議選でも、定数1の選挙では強さを発揮していたので、ダブル選を4月に行っていても、知事選・市長選の結果は同じだったでしょうから、ダブル選の大阪維新の会の勝利は、4月より支持を伸ばしたことは示しません。
 では、どういう比較をすればいいでしょうか?

〇まず、大阪市内で考えます。
〇定数1の知事選・市長選の結果と、大阪市議選の定数5の選挙区の結果を比較しても、あまり対比になるとは思いません。幸い、府議選では、大阪市内で14の区が定数1なので、この14区分の投票結果を比較するのがよいと思います。
〇倉田氏が「橋下さんの残像にすら負けた」と評されてますが、大阪維新の会の得票が橋下氏個人の人気に負うところが大きいのは周知でしょう。4月の府議選の結果と比較をするなら、御大将自らが戦った大阪市長選よりも、橋下人気にあやかった府知事選での松井氏の得票の方が参考になると思います。

 松井氏は、今回大阪市内で659380票を獲得し、大阪市内での得票率は52.5%でした。4月の府議選で定数1の14の区での大阪維新の会の得票率は47.9%でしたから、約5ポイント支持を伸ばしたと言えます。
 これを、大躍進と捉えるか、横ばいと捉えるかはそれぞれと思いますが、わたし的には、この数字だけでいうと「4月の時よりも、やや支持を伸ばした」と捉えるのが妥当かなと思います。

 ただ、これに加えて少し考えたいことがあります。それは投票率の高さで、府知事選でも、大阪市内では、60.92%の異常なほどの高さとなりました。
 投票率が高いと言われた4月の府議選・市議選でも、府議選で46.46%、市議選で49.27%でしたから、その高さが分かります。

 4月の府議選で大阪市内の総投票数は995023票。府知事選の大阪市内の総投票数は1256960票。投票数の増加は262000票にもなり、今回の府知事選の大阪市内での総投票数の20.8%を占めます。
 この投票率の伸びは、若年層などの無党派層(新たに維新支持となった層を含む。)の投票参加が影響したと考えられますから、松井氏の得票に大きくプラスに働いたと考えられます。

 そうすると、20%も新規の投票者が占める高い投票率の中で、得票率の伸びが5ポイントに止まったことは、4月と比較して、あまり支持が伸びているとも評価できなくなってくるのです。

 いずれにしても、得票率の伸びが無かったとしても、松井氏の当選は動かなかったと思われますし、4月の府議選・市議選から半年が経つ中、お騒がせの政治活動は尽きませんが、府民・市民に直接資する成果は取り立てて見当たらないにも関わらず、大阪維新の会が高い支持率を誇っているのは、凄いことだと思います。

 ただ、ここでしてる話程度は、大阪維新の会の中では当然分析済みでしょうから、特に注目を集めている橋下市長の下で、人気取りを意識した政策実施を強めるかな?と、思ってしまいました。


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posted by 結 at 21:31| Comment(0) | その他 | 更新情報をチェックする
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