2011年04月12日

統一地方選2011雑感

 4月10日の大阪府議選、大阪市議選、堺市議選が終わりました。まあ、自分なりの感想です。(得票数などの分析は、次回にさせていただきます。)

 大阪維新の会は、府議会で定数109に対して57議席、大阪市議会で定数86に対して33議席、堺市議会で定数52に対して13議席。府議会は過半数を獲得しましたが、大阪市議会、堺市議会は、第1党とはいえ過半数にはかなり及ばない結果となりました。

 新聞やニュースの見出しでは、大阪維新の会が議席を大幅に伸ばして大躍進とか、「都構想に信任」なんて気の早いものも見られましたが、大阪維新の会にとって議席数を増やすことが勝利条件ではなく、大阪都構想の実現が勝利条件である以上、勝利と評価するかは、見方によってくるのでしょう。

 大阪市議選に限って見れば、震災の影響で分かりにくくなっていたことを除けば、維新の会の支持率が常にトップで、昨年の市議補選を2連勝していることを考慮すれば、各区1議席=24議席は当然で、2議席目を獲れる区がどの程度あるかがポイントだったわけです。
 区の数としても、44の擁立数としても、ほとんど完勝を求められる過半数はかなり困難があるとして、20台後半から30台前半が一番ありそうなところです。その中で、上目の結果が出たのかなぁというのが、率直なところです。
 震災の影響で、維新の会への風が止んだという受け止めもあったのかもしれませんが、あまり「衝撃」とか「驚き」といったコメントが、ニュースの中で出てくると、「じゃあ、どの位だと思ってたの?」と聞きたくなります。

 大阪都構想を反対する立場からすると、今回の選挙の結果として望むことができたのは、まかり間違っても大阪市議会で過半数(または、過半数まであと一歩)の議席を取らせないということまでであって、20台後半〜30台前半を大きく下回る結果までは望めないと思っています。
 欲をいうと、自民・公明・民主の3党合せて過半数ぴったりの44議席はぎりぎり過ぎるので、もう数議席でも余裕があったらなぁとは思いますが。

 橋下知事は、選挙後初の記者会見で、大阪市議会で過半数に届かなかったことを挙げ、選挙結果を「敗北」と総括し、「大阪都構想は支持されなかった」と語りました。
 ただ、そのうえで、大阪都構想をいったん白紙化した上で、他党との連携協議を望む考えを示しました。

 橋下知事が4月6日の記者会見で語っていたところでは、「負け」の基準は「他党と都構想の協議に入れない議席」とのことでしたから、他党へ連携協議を求めるということは、「負け」とは考えていないということなのでしょう。
 また、4月6日の記者会見では、「都構想の譲れない点」として「広域行政と基礎自治の役割分担を明確にする」「大阪市に複数の特別区を設けて公選区長を置く」の2点を挙げています。(つまり、大阪市を解体して、大阪市を都区域とする大阪都にすることは譲れないということです。)

 橋下知事が、どのような策略を考えているのかは分かりませんし、あまり考えるつもりもありません。市民が一票を行使できる選挙は終わり、府市の行政間の交渉ですらなく、政党間の「政局」となれば、市民は、ただ、眺めていることしかできないからです。
 ただ、その中で、誰がどのように振る舞い、信頼に足りる行動をとったのか。そのことはしっかりと、見つめていきたいと思っています。


追記

 今回の記事から、コメント欄を復活させます。
 ただ、古い記事へコメントをいただいてもお返事しにくいところもあるので、記事のアップから、一定期間コメントできるような方法にしたいと思っています。


・・・もし、この記事を気に入っていただけましたら、お勧め記事のまとめ目次から、他の記事もどうぞ。
   大まかに大阪都構想のことを知りたい方は、まとめブログをご覧ください。
posted by 結 at 04:15| Comment(5) | その他 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
今回の選挙結果は本当に残念です。市議会で過半数を取らなかっただけでもマシですが・・・。
北区(大阪市議会)では、維新の候補が2人立候補しておりまして、2人も当選でした^^;
旦那と維新の会同士で票を食い合うんじゃないかと思っていたのですが、そうはいきませんでした。
やはり既存政党特に民主党への批判票が維新の会に流れたのかなぁと思っています。実際、大阪市民も大阪都になったらどうなるのか、真実を知らされていない側面が多いと思います。選挙期間中は「大阪市解体」の言葉は維新の会の候補者から聞かれませんでしたし。
まぁ、〜チルドレンと呼ばれる議員さんは長続きしないですし・・・。
正直、大阪を「そこまで言って委員会」の連中で牛耳られるのは勘弁してほしいです。
Posted by 北区民 at 2011年04月14日 12:45
初めてコメントします。
今回の選挙で大阪維新の会が圧勝(私はそう感じました)して大阪都構想が現実になるのかもと不安になり大阪都構想を勉強中です。橋下知事やその仲間達は大阪都になれば良いことばかりだという言い方なので詐欺っぽく思いましたし、橋下知事が言うことは全て正義だという大阪府民にも恐怖感があります、橋下知事批判をしたら嫌がらせされそうで怖いです。大阪がこんなにカルト集団のようになって残念でならないです。
Posted by 鶴見区民 at 2011年04月14日 16:34
北区民さんへ

 大阪市議選の選挙結果を細かく見ているのですが、維新の会の得票を議席に変える候補者擁立の配分の素晴らしさは芸術的ですね。共倒れは西淀川区1区だけ。これだけの才能を政策で示していただけると嬉しいのですが、今のところ、政策のデメリットを糊塗するために注力されているようで、残念です。
 記事でも書いていますが、現状市民の一部で維新の会を(あまり結果とか考えず)応援しようとする雰囲気がある以上、第一党は避けられなかった訳で、市議会で過半数にかなり遠い状況があるだけでもマシと思わないと仕方ないと思います。
 なんかヒヤヒヤが続くので、心臓によくありませんが。
 さて、こんな状況がいつまで続くのか、みんな小泉劇場や政権交代に懲りてないねぇとため息です。

鶴見区民さんへ

 いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。
 橋下知事、ひいては維新の会の方の説明は、強烈な自己正当化と市役所叩きの詭弁という要素が多分にあるので、胡散臭いのは仕方ないです。
 ただ、都構想自体は、別に大阪を破滅に導こうとしている訳ではなく、知事の視点で「良い大阪」にしようとしてるのだとは思います。ただ、その結果は、大阪市民としてもメリット・デメリット様々ある訳で、充実した身近な行政の維持を大切に思うわたしには、デメリットばっかりとなりますが、都構想の全体像を把握してる方でも、メリットの面を重視される方もいらっしゃると思います。(全体像を把握して、応援されてる方は少ないのかなという印象をもってますが。)
 もしこのブログに書かせていただいている話の中で、鶴見区民さんの知りたい情報が少しでもあれば、幸いです。
 よろしく、お願いします。

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Posted by 結 at 2011年04月15日 04:51
始めまして
私も入れてください
ひょっとしたら私以外の都島区民の方が
見ていらしゃるかもしれないなんて思いながら
1をつけてみました。
北区民さん鶴見区民さんのコメにも同感です。

ちなみに無党派層です。
恥ずかしながら、今まで適当に選挙に行っていましたが今回は違いました。

盛り上がりムードだけで圧勝した民主がこれですし。

橋下知事の全部を否定しませんが、
独裁的に何もかも決められそうで脅威です。

強いリーダーシップとは又少し異なるんじゃないかと・・。

『充実した身近な行政の維持を大切に』
これなんですよね。
橋下チルドレンの新人で当選された方たちというのは
何の実績もまだないわけで、
優先順位として、自分の立ち位置をしっかり!と言いたいです。
先行投資してもらうわけなんですから。

どうも区民じゃなくて、大半のチルドレンが橋下知事に向いているような気がします。
先ずは地元のために地道な活動を! と言いたいです。


Posted by 都島区民1 at 2011年04月16日 15:49
都島区民1さんへ

 いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。
 概ね、同感です。府政で反対論がある政策を進められる場合でも、あまり意見の異なる人の声に耳を傾けられようとしている印象はありませんね。
 『充実した身近な行政の維持を大切に』は、わたしも同じなのですが、この点から見ると、実績以前の話として、都制度って身近な行政のための財源を府政に吸い上げるための制度ですし、今の市の行政サービスを維持している組織を、ぶつ切りにしても今まで以上の効率で機能するって、信頼できる根拠もなく決め付けているだけですし、かなり、慎重な目で見ないといけない政策を掲げているなと思っています。

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Posted by 結 at 2011年04月18日 04:00
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