2010年10月31日

タウンミーティング・レポート

 大阪維新の会のHPの政策「大阪都構想について」で、大阪都構想について知りたいなら、タウンミーティングに行けということらしいので、10月25日の城東区民ホールでのタウンミーティングへ行ってきました。

 そこであった話としては次のような内容です。(簡単なメモを取っただけなので、テープ起こしをしたような正確なものではありません。)

 まず、城東区から立候補予定の新人2名の挨拶。
 次に浅田府議から、次のような話がありました。
○大阪は現在、倒産や生活保護が増加し、いつ夕張市になるか分からない。以前は、大阪市民の所得は、東京とそれほど差は無かったが、最近までに70万円ほど所得が減っており、東京と大きく差をつけられている。その中でも、城東区は24区中20位になっている。
○民主党の政策は、結局借金でばら撒きをしているだけで、地方交付税制度を通じて、地方にも借金を負わせようとしている。大阪維新の会は、大阪のことを大阪で考える政党をつくるものだ。
○ワン大阪について説明すると、大阪市の市政改革として、大阪市は広域行政を府に廻して、基礎自治体業務、教育、福祉、介護などをやればいい。大阪市が広域行政に手を出した結果の失政が、WTCだ。
○大阪市民は、市民というより、区民の意識の方が強いと思う。区長、区役所の存在が、また、ややこしい。城東区役所というよりも、大阪市の城東区出張所だ。区長は役人で、権限も予算もない。
○大阪都構想は、全部、区でやりましょうということだ。大阪市の税収6000億円を8つに分けたら、500〜600億円になる。この500〜600億円の使いみちを鶴見・城東で決めたらいい。
○市役所では、関前市長の決めた改革の計画は、全然進んでいない。未だにバスの運転手が1300万円を貰っている。大阪市の職員数は、大阪市より人口の多い横浜市よりも16000人職員が多い。これを横浜市並に減らすと、900億円が出る勘定だ。
○大阪市全体で考えるより、より狭い範囲で400〜500億円を使う方がよい行政ができる。
○大阪府は倒産するところだったが、橋下知事が救った。

 次に、橋下知事から、次のような話がありました。
○今、大阪が危機だ。特に大阪市が危機だ。大阪都構想は、大阪市を作り変えるものだ。改革(のような生ぬるいもの)じゃない。
○役人の退職者を支える天下り。日本一酷いのは、大阪市役所。市役所では、2000人を全部、税金で養っている。大阪府は60数人。
○今の大阪市は、少々の改革をしても無理。大阪府は改革をしてるのに、市役所では役人のレールに乗ってしまっている。大阪市は、市民を守ろうとしているのではなく、市の職員を守ろうとしている。
○地方の民主党は、役所の職員の代弁者。
○城東区は、人口16万5千人。箕面市、池田市、守口市、河内長野市よりも大きい。大阪府下でも、大きな市に相当する。でも、城東区に公選区長はいない。予算は1.9億円で半分が、区民ホールの維持管理。
○池田市の予算は348億円。箕面市は340億円。だいたい、300〜400億円くらいの予算は持っている。
○大阪市役所が、その他の予算をつけてるというが、それは違う。国が知事を派遣するのと同じ。市長は予算などを握りこみ、城東区に渡そうとしない。
○城東区と阿倍野区は、同じですか。(それぞれ、自分で選んだ行政サービスがいいのではないか。)
○これが、5千人とか6千人なら、言わない。16万人なら大きい方。その規模でできる。みんな、その地域の実情でやっている。
○大阪市では、市役所が全部抱えている。皆さんの意見が反映される訳がない。自分たちの町のリーダーは、自分たちで選ばなければならない。
○大阪市が市政改革をするといっている。でも、選挙でリーダーは選ばない。区政会議といって、市役所がメンバーを選ぶといっている。市役所に選ばれた人が、市役所へ意見を言える訳がない。
○市役所は、役人が自分の判断を正しいと思っているから、選挙を否定している。選挙があるから、(役所は)みなさんにひざまずき、どうですかと意見を聞くんです。
区政会議、騙されちゃいけない。市役所の都合のいい人を選ぶに決まっているじゃないですか。
○みなさんは、WTC作って欲しかったですか。ワインミュージアムとか欲しかったですか。
○大阪市役所は、市政改革で住民サービスを削ると言っている。どれを削るか、全市一律で。どれを削るかは、選べるべきだ。
○大阪府という、面積の小さな府の中に、大阪府、大阪市という同じくらいの役所があると、まとまらない。
○2つずつ、巨大な施設と作ってる。選挙のための実績作りに、施設を色々と作っている。中央体育館、中央図書館など、それぞれで作ってる。中央なんて名前を付ける施設は、ひとつでいい。税金が湯水のように使われている。
○大阪市は成長戦略を作ってる。(大阪府もつくってる。)でも、大阪市の成長戦略は、他市のことを考えていない。東大阪や八尾なども力を合わせないと発展できない。彩都や堺のベイエリアもないと発展できない。
○上海のGDPは20兆円。大阪は40兆円。オーストリアに匹敵する規模。
○大阪都構想の正しさは、歴史が証明している。今の大阪と同じように、東京でも、東京府と東京市があったが、東京府と東京市が合併して、東京都を作った。今、東京には、人、モノ、金が集まっている。ロンドンも同じ。
○大阪が成長すれば、税収を上げて、よい政策も実行できる。

 この後、橋下知事と参加者による質疑がありました。
(市民) 国民年金が生活保護より、ずっと少ないのは不公平。赤バスも無駄。
(知事) 国民年金、不公平だと思う。でも、国・府・区でそれぞれの仕事があるので、年金・生活保護は、国政選挙で声を上げて欲しい。
 赤バスの改革は、市議が反対するからできない。自分としては、必要なところだけでいいと思う。今の全部の路線をやる必要はない。全部やっているのは、職員の職場確保のためだ。

(市民) 大阪都構想に向けた法改正のプロセスを教えて欲しい。
(知事) 府議会・市議会・知事・市長が揃わないとできない。大阪都には、法改正が必要。でも、有権者の意思で、民主党を動かさなければならない。最後は、住民投票になるが、そこで、やめたになるとは思わない。

(市民) 30万人に区議は何人置くか。
(知事) 区議が増えても、区のためだけに仕事をする人なので、議員は増えていい。大阪市の市議の給料は高過ぎるから、下げて経費が増えないようにすればいい。議員の人数も、それぞれの地域で決めること。

(市民) 市議を減らすと、チェック機能が下がって、役人が喜ぶだけではないか。
(知事) 今の市議にチェック機能はないから、市議を減らすのは、今の人が浮かばないようにするため。
市議にチェック機能といっても、無理。住民からのチェック機能を整備する必要がある。行政審査請求などといったような。
議会は、マネジメントをする。役人を動かす。取締役会のイメージ。
どういう仕組みかは、メニューを示して、住民が選べるようにしたい。

(市民) 危機感がないというが、市民は仕事に困窮している。危機感がないのは、役所や議会の方。ぜひ、やり直して欲しい。
(知事)何をやるかは、誰でも分かっている。でも、どうやるかは示していない。
何をやるかについての話はしていない。どういう器を作るかの議論をしている。中身の話は、城東の区長を選挙で選ぶようになってからの話。


 だいたいこんな話でした。
 大阪都構想の内容を知りたくて、タウンミーティングへ行ったのですが、(わたしにとっては)取り立てて情報らしきものは、ありませんでした。橋下知事の煽りは、大層ふるってましたが。

 それでもって、少し気になったこと。細々としたことですが、嘘が混ざっていたように思えたこと。
 わたしの気付いた点を挙げると、「大阪市の税収6000億円を8つに分けたら、500〜600億円になる。この500〜600億円の使いみちを鶴見・城東で決めたらいい。」と話されていました。
 この話って、市の予算を8都区で山分けして、それぞれ使いみちを決めればいいという話に聞こえます。でも、通常、市町村って、国の交付税や交付金などを税金に加えて予算を作るので、税収の2倍以上の予算になるのが普通です。大阪市の予算は、1兆5千億円で、8分割すると、1875億円。
 つまり、500〜600億円というのは、都区の予算は現在の半分以下にすると、さりげなく言ってる訳です。聞いてる人に気付かせないように。
 多分、わたしが気が付いていないことでも、さりげなくあるのでしょう。

 まとめとしては、大阪維新の会のHPの政策「大阪都構想について」で、大阪都構想について知りたいなら、タウンミーティングに行けということで行ってみたのですが、知りたいような情報は取り立ててなかったというのが、結論です。


・・・もし、この記事を気に入っていただけましたら、目次から、他の記事もどうぞ。
   大まかに大阪都構想のことを知りたい方は、まとめブログをご覧ください。
posted by 結 at 07:52| Comment(8) | 背景 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
維新の新人候補のブログに、「説明が不十分」、「メリット・デメリットが不明確」との批判に対し、

1.方向性の提示・決断→政治
2.複数案の提示   →行政
3.最終案の選択    →政治
4.選択された案の実行→行政

と政治と行政の役割を分担して、
大阪都構想は、1の段階だと主張しています

選挙で過半数を得た後、次の2の段階で、「メリット・デメリットの作成は行政マンの腕の見せ所」と表現し、つまり複数案を作成させ、

そして、その複数の案から、「選択するのは、有権者から選ばれた政治家の仕事ですよね。」つまり3になるとの認識。

やっぱり、選挙で白紙委任状を出せとの主張。

今、我々が、必要としているのは、選挙に行く時の判断基準。
明確なプランに基いて、大阪市民にとってこんなメリットがある反面、こんなデメリットもあるけれど、大阪全体のことを考えて、賛同して下さい。という姿勢が欲しい。
結さん、是非明らかにして下さい。



Posted by 石木章 at 2010年10月31日 11:42
浅田府議の発言のなかに、「大阪市民は、区民としての意識が大阪市民としての意識より強い」云々とありましたが、これは本当でしょうか?
私の記憶を振り返った限りでは、むしろ逆で、
大阪市民という意識 > ○○区民という意識
だと感じたのですが。
私は今近畿地方ではない某政令指定都市の住民ですが、自分の住んでいる区だけを市から切り離して、「△△区民である」という意識はありません。
周りの住民からも○○市民という言葉は出てきても、△△区民という言い方はあまり聞きません。
政令指定都市住民は大体こんなもんではないでしょうか。
(合併でできた歴史の浅い政令市だと別かもしれませんけど)
区への意識がある人も、それと同じくらい市への意識があるものだと考えています。
例えば、自分の住んでいる区ごと鄰の政令指定都市の区に編入されたとしたらどうでしょう。
納得できますか?
浅田府議は東京23区のケースを無理矢理大阪市に当てはめているような気がするのですが。。。
リアル大阪市民の方、実際のところどうでしょう。
「人それぞれ」と言われればそれまでですが。

あともう一点。
浅田府議は大阪市政批判を展開していますが、実際、大阪市政に対する不満は市民の間で目立って高まっているのでしょうか。
ネットの掲示板なんかを見ていると、大阪都構想賛成の意見と大阪市政に対するものすごい批判がワンセットで書きこまれている同じようなものをいくつもみかけるのですが。
あまりにもあからさまでちょっと妙に感じるんですけどね。
Posted by どんごろす at 2010年10月31日 22:27
タウンミィーテングお疲れさまでした。取り立てて新しい情報はなかったと言ったところでしょうか?

私は北区民ですが、大阪市民としての意識は高いですが、区民としての意識は低いですね。

赤バスの話が出たようですが、大阪市のHPのタウンミィーテングの動画を見ていると、無駄な路線と言われている赤バスの路線を廃止しないでほしいという利用者の声がありました。
こういう声も大阪都になってしまうと無駄の一言で切り捨てられていくのでしょうか?

素朴な質問なんですが「大阪府の改革」って具体的に何を行ったのでしょうか?
いまいち見えてこないんですよね。我々大阪市民にはまったく実感がありません。

どうもスローガンだけ、イメージだけで春の選挙選に突入してしまいそうでかなり怖いです。
漠然とした、何かを変えてほしいっていう感覚が大阪都構想に賛成と漠然と気が向いている気がしてなりません。

大阪市民として、今一度しっかりと「大阪都構想」とはどんなメリットがありデメリットがあるのかしっかりと見極める必要があると思います。
Posted by 北区民 at 2010年10月31日 23:26
石木章さんへ

 わぁ、すごい話ですね。たとえば、ダム建設に置き換えてみると話の凄さがよく分かります。

1.ある地域にダムを建設するか方向性の提示・決断→政治
2.ダムの建設工法の複数案の提示 →行政
3.最終案の選択    →政治
4.選択された案の実行→行政

 ダムの建設を政治決断するに当たって、コストや周辺住民への影響などを考慮せず、治水が必要と言う方向性だけで決めてしまうと言ってるようなものです。メリット・デメリットは、ダム建設を決定してから、役人さんに考えてもらうのか。そりゃあ、地域住民は怒りますよね。
 方向性を決める時だって、建設の概要と、コスト、周辺への影響くらい整理して、決めなきゃいけないと思いますよ。
 こんな話をしているようでは、その候補者さんは、どのように府民・市民へ責任をもって、大阪都構想を推されているのか、とても疑問です。

どんころすさんへ

市民としての意識と区民としての意識、どちらが強いかなんて、ひとそれぞれでしょう。わたし自身は、どちらが強いかなんて考えたこともありません。ただ、自然体で大阪市民であり、○○○区民です。
府議さんにとっては、城東区が選挙区で大阪市っていう区切りはあまり関係ないから、城東区民が大切なのかもしれませんね。その意識を押し付けられても困りますが。

市役所は、職員の不祥事や数年前の厚遇問題などがマスコミに大きく取り上げられたりしてるので、そのような不信は、市民からかなり買ってると思います。ただ、実際の市政で大きな不満はわたしはないのですが。


北区民さんへ

コメントありがとうございます。
赤バスについてですが、橋下知事の回答をよく読めば分かりますが、「必要な路線を残し、不要な路線を整理する。」というのは、実は何も回答していないのです。橋下知事自身は、市バスを都庁側でするとは、今まで一言も言っていません。都区の業務として残すなら、どのように改革するかも都区で考えればいいということになりそうですし。
大阪府の改革は、知事初年度に、職員の期限付き給与カットなどで1100億円の歳出カットが記憶に残っていますが、それ以降は、どうでしょう?

「大阪都構想を提案するなら、どんな制度設計で、どんなメリット・デメリットがあるか、ちゃんと示してくれないと支持・不支持以前の問題だぞ。」と言う声を、府民・市民があげることが、何より大切だと思っています。

 あと、コメントの際はコテハンの利用をお願いしています。ご協力いただければ、うれしいです。
Posted by 結 at 2010年11月01日 01:57
はじめまして。
大阪維新の会の坂本です。
ここのコメント欄で、私の意見について、
議論されており、大変ありがたく思っております。
私のブログにも、ここでの議論について、
一部引用しつつ意見を書かせていただきいました。
事後で申し訳ないのですが、引用についての
ご報告をさせていただきます。
(不都合がございましたら、記事を削除いたします)
今後も、大阪都構想についての冷静なお考えを
勉強させてください。
政治的意見が違うと、ややもすると互いに品性下劣な
書き込みが多くなりがちですが、大阪をよくしていきたい、
というところに変わりはないので、今後ともよろしくお願いします。
(このコメントの趣旨は、引用のご報告なので
削除していただいて結構です)
Posted by 坂本尚之 at 2010年11月03日 21:20
坂本尚之さんへ

 コメント転載についてのご連絡ありがとうございます。内容を見せていただき、著しく歪めた取り扱いなどではないことを確認させていただきました。わたしのコメントについては、何ら問題ありません。
 石木章さんのコメントにつきましては、石木章さんからのご返事となります。もし、石木章さんに可否について、ご意見がおありでしたら、このコメント欄へお書込みください。
 ただ、わたしからも、石木章さんにご協力を願えればと思います。

 また、わたしのコメントについて、ご意見をいただき、ありがとうございます。当然、反論はありますので、改めて記事とさせていただきます。
 その際、一部文言の引用をさせていただく部分があると思いますので、ご容赦ください。
 反論記事ができましたら、そちらのブログへご報告させていただきます。

 なお、転載のご連絡については、該当記事のURLを併せてご連絡いただければ、幸いです。
Posted by 結 at 2010年11月04日 02:07
結さん、教えて下さい

大阪市内にお住まいで、守口市で事業をしておられる方が、悩んでおられます。
概ね、大阪府と大阪市が一緒になるべきで、特に中小企業が生き抜いていくには必要だと感じておられます。
しかし、大阪市民の税金で、大阪市以外の中小企業の支援をするために都構想があるならば、どちらがいいのか判断ができないとのことです。

中小企業の経営者に、都構想賛同者が多いように聞いていますので、どの様な点を評価して賛同されていると考えておられますか?
明確な政策を提示されているようには、思わないのですが‥
Posted by minato at 2010年11月04日 09:25
minatoさんへ

 どういった点で大阪都構想を支持されているかというのは、人それぞれと思います。無理に想像するとすれば、府市の権限、財源を集約し、大阪の成長のために、グランドデザインを行い、集中投資をすると主張されている点などが思い当たります。

 これを「成長戦略」と受け取り、そのまま信用するなら、支持するのも理解できます。
 ただ、これと関連して弱いと思うのは、
○特区構想など一部を除くと、「グランドデザイン」と呼ぶものは、現状見られない。
○都制移行の手順を考えると、成長戦略に具体的に着手するのは、5〜7年後程度になりそう。橋下知事が、その時、知事かも疑問。
○都制移行までの期間、移行作業と移行後どうなるか分からないず、長期の手が打ちにくいので、当面は、中期政策の策定などが停滞する可能性も少なくない。
○都構想が成長戦略として機能するかは、府の研究会でも確信をもって推せている訳ではない。成功するかどうか分からないのは、国の成長戦略と同じという評価。
○都構想へ対抗する意味もあって、平松市長は積極的に、大阪府へ連携を呼びかけている。実際に動くなら、こちらの方が具体性があって、早い。

この程度で、どうでしょう。
Posted by 結 at 2010年11月04日 09:55
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