2010年08月14日

30万人規模には、こだわるのだそうです(その1)

 賛成・反対以前のこととして、大阪都構想で疑問に思っていたこととして、「市民と市長の距離を近づけ、市民に近い行政を行うために、30万人の都区(=市)を目指す。」というのが、ありました。

 わたしは、大阪市にしか住んだことがなくて、大阪市内の例になってしまいますが、区役所と地元の町会などがうまく連携して、丁寧な行政がされてるって思うのは、(歴史的な積み上げもあると思いますが)5〜6万人規模の区です。(橋下知事がいうような、区長が、ほとんどの区民と飲み食いするというのは、それでも無理だと思いますが。)
 10万人規模を超えると、少し苦しみながら、何とか小さな区の持っている良さを失わないように、努力してる感じ。20万人規模に近い大規模な区だと、数をこなすのに必死で、例えば、国民健康保険料の通知とかが出ると、区役所の窓口には行列ができて、相談の人で溢れかえるという、イメージがあります。

 橋下知事は、市民260万人に市長1人なのが、市民30万人に市長1人になるから、市民と市長が近くなり、市民に近い行政ができるようになるというのかもしれません。
 でも、大阪市が、市内を行政区に分けて、24の区役所を置いているのは、それなりには、よくできた制度です。大阪市が、24区役所を廃止して、市役所だけで、今と同じ丁寧さの行政ができると思う方は、少ないのではないでしょうか。

 大阪市を8つに分割して、30万人規模の都区(=新市)にして、約3つの区役所の替わりに1つの区役所(=市役所)を置く。
 30万人に1人の市長になると考えれば、市長が近くなった気もしてきますが、3つの区役所を1つにすると考えれば、今より市民に近い行政になるとは、あまり思えません。一般的な30万人都市を思い浮かべて、図書館や保健所などが統合されると考えれば、更にです。

 わたしにとっては、「市民と市長の距離を近づける」ことと、「30万人規模の都区(=市)を目指す。」とは、うまくマッチしないことなのです。
 みんなが同じように思うとは思いませんが、同じ感想を持ってくれる方って、少なからずいるはずです。それなのに、なぜ、こんな意味の分かりにくい規模を目指すのだろうと思っていたのです。
posted by 結 at 02:55| Comment(0) | 基礎自治体業務 | 更新情報をチェックする
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