2010年08月04日

橋下知事、大阪都構想を語る(その4)

・・・(その3)からの続きです。

(コ)橋下さんね、今、大阪市議会とか、堺市議会のまず過半数を目指すんだと、おっしゃるじゃないですか。
 で、都構想は、国会議員の仕事になってきますよね。
 で、本来、地方議会で議決する話じゃ、何もないですね。
(知)いや、ただ、議決をして、意思表示をしなきゃ。
(コ)意思表示のための過半数っていうイメージですか。
(知)えぇ、これは、大阪府も、大阪市も、行政としてね、知事・市長が、都構想に向かっていくんだっていった時には、議会の同意を得なきゃいけないんで、そのためにはまず、過半数をとらないといけないですね。
(コ)過半数を取ったら、国会議員は動いてくれますかね。
(コ)(上の(コ)と別のひと)いや、橋下さんのおっしゃるんなら、分市になるから、地方で決められるんじゃないですか。
 どちらかというと、市を分割するわけでしょ、結局。
(知)そこがね、いろいろあるんですね。
 だから、分市にするのか、まあでも、分市にするにしても、大阪市の中で、過半数とらなきゃいけませんから。
 いずれにせよ、過半数とらなきゃいけないですからねぇ。
 で、国を動かすかどうかっていうのは、民主党さんは地域主権っていって、自治体の側からの言ってきた、国の新しい形について、後押ししますよと、明確に言ってますから。だから、道州制についてもね、その地域が言ってきた場合には、後押ししますよと言ってますんで。それはね、大阪都構想についてただって、大阪府民が、みんなそれを望んでるんだったら、後押しせざるを得ないと思いますけどね。

(司)今、僕が住んでる(市の)市長選挙もあるんで、今、非常に微妙で、今、僕、発言難しくって悩んでるんですよね。あの例えば、衛星都市の四条畷とか、あの辺は。

 そうすると、僕が一番最初にした質問。
 大阪市が、すごい大きな財源と住民を抱えてる。そこはやっぱり、僕らから見ると、そういう権威とか、権力にしがみついてる、いわゆる政治家たちや職員が多いんだろうなというイメージしか映らないで。そこを崩そうとしてるのかなぁと。
 というようにしか、とにかく映ってないんで、具体的なメリット・デメリットなんて、及んでこないんですね、僕らには。

(知)あの、要は、大阪府と大阪市が、それぞれ税金を握ってですね、お互いバラバラなことをやるよりも、一本化して勝負をかけましょうよと。
 空港問題ひとつとっても、今の状態だったら、鉄道ひくことすら、できません。
 地下鉄問題、市営地下鉄、これ大阪市営地下鉄になってます。東京の地下鉄との最大の違いはね、相互乗り入れ、私鉄との乗り入れ率は、東京の場合、東京から横浜まで一気通貫でいくんですよ。63%が全部相互乗り入れしてる。
 でも、大阪の場合、19%しか乗り入れしてない。もう、終点だらけです。というのは、大阪市内のことしか考えてないから。だから、大阪全体のことをもっと考えて、大阪で稼げるね、そういう自治体にしていきましょうってことを考えたら、僕はね、大阪都にして、大阪都が全部お金を吸い上げるとかじゃないんです。大阪全体のエリアのことが、ちゃんと大阪都が決められるような仕組みにしましょう。

 これ、ロンドンがそうなんですよ。ロンドンが同じ問題があって、32のバラバラの区がバラバラのことをやってたのを、大ロンドンといって、ひとつの自治体を作ったんです。
 大きな全体のことは、この大ロンドンの市長が決めましょうっていったらですねぇ、ロンドンもう、今や、国際都市じゃないですか。そういうことをやっていきましょうと。

 だから僕は、平井先生が言われるように、特別区じゃなくてもね、市でもいいですよ。だから、東京都問題で問題になってて、特別区が今、山田区長が言われたように、お金を持っていかれる、口を挟む。言われるんだったら、もっともっと区が独立するような、ゆくゆくは「市」って名前でもいいと思うんですよ。
 でもその、大阪市の中に、そういうまた、自治体を作るっていうことをイメージすると、じゃあ、それはどういうことなのっていったら、いや都に近いね、ああいうものを目指すんだってことですね。
 大阪都構想っていうことを・・・

(コ)大阪市の職員の数って、べら棒に多いじゃないですか。人口当たりでいうと、横浜の倍なんですね。
 僕、それだけの職員の人がいてるっていう実感がないんです。住民サービスとして。
 この辺、職員の数はどうなるんかとか。この職員は当然、区の職員になりますよね。
(知)そうです。
(コ)そうすると動き方も、当然違ってきますよね、今と。
 どういうイメージですか、区の職員というのは。
(知)まず、大阪市の職員は多すぎます。
 横浜360万都市、大阪市よりも100万人、人口が多いのに、職員は1万2千人、大阪市の方が多いんです。
(コ)そう、それで昼間人口が多いからっていうんですけど、それも、ちょっと、詭弁で。
(知)詭弁です。詭弁です。もう、1万人以上職員が多い。
 ただ、これは区に分けた時に、何故、市の職員が多いかっていうと、大阪全体のことをやる職員もいっぱいいるからなんですよ。大阪府庁とダブっちゃってるんですよ。
 これ全部一緒にしてですね、大阪の全体のことをやる職員と、住民に身近な職員を分ければね、大阪府庁と大阪市役所、併せて考えれば、職員、もっともっと減らせられるんです。
 で、そのお金を、どんどん、教育、福祉、医療に回せばいいじゃないですか。

 それから、僕はこれ、大阪都で何をやりたいのかっていうと、例えば、カジノにしても、空港を整備するにしてもね、企業を引っ張ってきて、とにかく国際的に力強いね、その大阪ってものを作って、そこで稼いだお金を、この市に渡していく。で、教育、医療、福祉に回す。もう、日本は破綻ですよ。もう、お金ないですから。
 じゃあ、どっか自治体が稼がなきゃいけないんです。稼ぐ主体としては、やっぱり大阪都がね、稼ぐっていう一大方針を立てないとね。そら、大阪、沈没しますよ。

(司)まだずっと、時間があれば、もっともっと語ってもらいたいと。
 ただ、僕らが、四条畷みたいなところに住んでる人間からすると、今、知事の説明でよく分かったのは、大阪市は、非常に図体が大きい。堺市もまた、図体が大きいと。
 で、ここを何とか、効率のいい、地域に分けてやりたいんだということは、よく分かりました。
(レ)周辺の市長さんも、同じ思いを持ってる方が結構多いんです。大阪市が、どうにかして欲しい。
(コ)周辺の人が、ちょっとこのゴミ処理頼みたいといっても、大阪市は、やらないというたりするんですよね。もうちょっと、融通きかんかっていうこともね。
(レ)一方、大阪市の平松市長にも言い分がある訳ですね。
 ほんとは直接、ぷいぷいにも来て欲しいんですけどね。
(コ)なんで直接できひんの。
(知)お誘いしてるんですが。
(レ)明日から上海で、おふたり直接、顔を合わすということで、その場でも、どんなことが語られるか期待しようと。
(コ)平松市長にも、来ていただきたいですしね。
(司)時間がなくて、申し訳ない。
(知)いえいえ。
(司)橋下知事でした。ありがとうございました。
(知)ありがとうございました。


 ということで、番組内容は以上です。
 次回は、この番組の要約版をまとめて、この番組での橋下知事の説明で気付いたこととか、想定する大阪都構想像とか、しばらく話を続けていきたいと思います。
posted by 結 at 02:26| Comment(7) | 概要 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
書き起こし、お疲れ様です。
番組を見逃したので、とても助かりました。

個人的に区長や区議会の制度がどうなるのか、が気になっていたのですが
知事が以前から言われていた案から進展が無いようでちょっと残念です。
私も大阪市内に住んでいますので、大阪都になった場合、自分の意見が
どの様に行政に反映されるようになるのか知りたかったのですが。
区長を置くとして、区議会の議員数はどうなるか、等々。
この辺りの話も聞きたかったな、と。
来年春の統一地方選までには聞く機会があればいいんですが。
Posted by at 2010年08月21日 02:05
コメントありがとうございます。
少しでも、お役に立てたのであれば幸いです。

番組中、橋下知事は、少し具体的なことに触れる質問になると「細かいこと」とし、(より具体的に整理するためには)維新の会のメンバー個人のでは限界があるといった発言をされていましたので、より具体的な話は統一地方選後、維新の会がある程度フリーハンドを得るまでは出てこないのかなと、覚悟しています。

制度の大枠は提示されているので、それ以上は、ある程度、自分で調べ、想定していくしかないようです。大阪都構想に、感心を持ち、具体像を知ろうとするならば。
「自分の意見がどのように行政に反映されるか」について、私見を述べさせていただくなら、区長と区議会を置くということ以外、述べられていないので、それ以外の措置は現状期待できない。都区に別途の意見反映システムを求めたいと考えているなら、30万人都市で、自分がそのような影響を行使できるかを検討してみる。
区議会の議員数は、市町村議会と同様と考えるなら、法定数が決まっているので、それを調べてみる。ウィキペディアによると、20万〜30万人なら、上限38人。30万〜50万人なら、上限46人ということのようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AD%B0%E5%93%A1%E5%AE%9A%E6%95%B0#.E5.B8.82.E7.94.BA.E6.9D.91.E8.AD.B0.E4.BC.9A.E8.AD.B0.E5.93.A1

なお、このブログでは、コメントはコテハンを推奨しています。ご協力いただければ、うれしいです。
Posted by 結 at 2010年08月21日 03:02
ハンドルネーム、失礼しました。
良いのが思いつかなかったので、これでご勘弁を。

>より具体的な話は統一地方選後、維新の会がある程度フリーハンドを得るまでは出てこないのかなと、覚悟しています。
同感です。
私もそうなるんじゃないかな、と考えてます。
しかし、それでは白紙委任をする事になる、と一抹の不安も。
実際には住民投票などいくつかステップが必要だと思うので、杞憂で終わればいいのですが。

議員数については、九月の大阪市議会で維新の会の議員さんが議員数半減案を提出するといったニュースを見たので
やはり不安が残ります。
確か、府議会の方でも議員数半減を目指すといった事を何処かで目にした記憶もありますし。
知事は区議会議員をボランティア制にする、といった案も言っていたので、区議会の事は「これから考える」という事なんでしょうけど。
(個人的には今後地方の裁量が増していくのだから、府議も市議も議員数は増やして欲しいなぁ、と思ってます。)


あと、読み返して、(その3)で触れられている区の予算規模の部分が気になりました。
たしかこれは以前平松市長が指摘していたように、区に充てられてる予算の総額では無かったような??
Posted by 福島区在住 at 2010年08月21日 17:02
橋下知事が、「細かなこと」「そういう話に入ると色々批判が出てくる。」といった発言を番組でされていたので、(悪いことを隠すというより)具体的な話になるほど、賛否は色々出てきますから、ひたすらスローガンだけで統一地方選を乗り切ろうとしているのかなと思ってします。議席数だけ確保してしまえば、好きな絵を描いて、住民投票でY/Nを問うだけですから。

議員数半減案は、生野区補選後、「これでは、過半数を確保できない。」と知事が発言された後だったと思います。ひとつは、改革アピールだと思いますが、もうひとつは、維新の会は浮動票が中心のため、選挙区内での候補者への票割ができず、定数2〜6の現状だと、得票率で過半数を取れても、議席数で過半数に届かないといったことを心配しているのではと思っています。現状の選挙区で、定数が半分になれば、維新の会は相当有利になるでしょうから。

区議会議員のボランティア制の話がでたのは、区議会議員数が激増すると新聞で取り上げられた直後のことなので、場当たり的なことと捉えています。今の位置づけから言えば、都区が勝手に決めればいいという程度ではないでしょうか。

区の予算で、1〜2億円というのは、多分、(支出項目を決めた以外に)区役所が独自に支出できる金額ということだと思います。生野区役所の職員数は約270人なので、1人人件費を年800万円(社会保険料や厚生費を含むので、給料ということではありません。)として、区役所内の人件費だけで約22億円かかっていることになります。1〜2億円では、実コストとしては、区役所内のひとつの課のコストを賄えないのではないかと思います。
しかも、保健所、学校、図書館、市税事務所、消防署など、市役所直轄になっている行政サービスが多々あります。

橋下知事は、都区の区役所に一般的な30万人都市並の数百億円の予算を持てるようにすると発言されています。
大阪市の年間予算は、約1兆5千億円なので、8等分すると、1都区へ約2000億円の予算を投下して行政を行っていることになります。この予算には、広域行政についての支出も含まれていますが、行政単位が小さくなって、スケールメリットが失われることも考えれば、数百億円では、現状の行政サービスに必要な経費の半分の予算があるのかも、疑問です。

橋下知事が、「現行の行政サービスを保証する。」とは、ひと言も言っていないことを注意した方がいいと思います。

あと、ハンドル名は、思いついた時でも、ご協力いただけると、うれしいです。
Posted by 結 at 2010年08月21日 18:27
コメントへの返信ありがとうございます。
最近ようやく政治に興味を持ち出したので、とても浅い知識でコメントしてしまいますが
ご容赦下さい。


ワンフレーズ・ポリティクスで選挙を押し切るのはあるかもしれませんね。
マスメディアも府VS市、橋下知事VS平松市長の二元対立で構図を作りやすいでしょうし。
メディアには第三者の立場で「大阪都構想」を細かに検証して欲しいのですが、それは望めないかなぁ。

最近、維新の会の件で自民党に揺さぶりをかけているのもそうした選挙の事情を見越してなんでしょうね。
維新の会はまだ確固たる地盤が無く、「風頼み」でしょうし。
でも府下の議員数を半減させると、公明党との兼ね合いはどうなるのかという疑問も。
そういった面でも公明党とのパイプがある自民党籍が必要なのかな。

知事と歩調を合わせている名古屋市の河村市長も同じように議員ボランティア制に触れていたので、
案の一つとしては持っているんじゃないかと思います。
(そういえばこの二人は地方自治議会を二元代表制から議院内閣制に、といった点でも協力してますね。
 これについてもどうかな?と思うのですが。)

全ての行政コストを含めた予算と、それらを除いて各区が独自政策に使える予算とを比べるのは
フェアじゃないですよね・・・。
番組でこの件に知事に疑問を呈す事は無かったのかなぁ。
以前、市長が会見でこの件に触れてたように記憶してるのですが。
報道されないと知る術も無いので、この件に付いては知らない人の方が多いんでしょうね。

行政サービスの維持もそうですけど、特別区になると区の間で格差も生じてきてしまうのでは、と思ってます。
東京特別区以上に権限や税源も持たせるようですし、そうなると裕福な区とそうでない区が出てくるので
その格差をどう是正するのかな、と。
これも知事に行政官僚的な疑問だと切り捨てられるかもしれませんが。


しかし、大阪都構想自体、中身がいまひとつ分からない構想なので賛成も反対も今は出来ない気がします。
時間をかけて議論して欲しいけど、来春には大勢が決まりそう。
どうなるのかなぁ。
Posted by 福島区在住 at 2010年08月27日 18:08
そういえば、上で触れた自民党と維新の会の関係は、ニュースや大阪市会議員さんがされているBlog等を見ていると
維新の会側の全面勝利になりそうな気配・・・。
維新の会に組しない自民党の大阪市会議員さん方は今度どうするんでしょう。
Posted by 福島区在住 at 2010年08月27日 18:21
 議員さんがどんな動きをされるかは、「まあ、勝手にして。」としか、言えないです。わたしたちは、ただ、きちんとした責任を負って、自分の思う未来を目指してくれる方に投票することしか、できないですから。例え、880万分の1、260万分の1、30万分の1であったとしても。

 今日、橋下知事がTVに出演され、大阪都構想に関心が高まるかもしれません。デメリット面も含めて、より深い理解に繋がっていくことを望みます。
Posted by 結 at 2010年08月28日 15:36
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