2010年04月26日

大阪府・市再編の目的が分からないのです

 大阪都構想を支持していいのか考える時、実は一番肝心な点が分からないなぁと思ってしまいます。目的です。

 よく言われるのは、二重行政の解消ですが、大阪府と大阪市で行政の重複している部分を解消したとしても、(効果がないということはないとしても、)予算削減額など、量としての効果は、言葉の持つイメージほどには、大きくないように思っています。(なぜそう思うかは、また改めての話題にします。)

 やっぱり一番大切な点は、大阪市と堺市の政令指定都市としての権限を解消して大阪府の集約し、大阪市の都市的財源と大阪市の行政資産(例えば、地下鉄や市バス)などを、大阪府知事の下で戦略的に活用できるようにすることなのだと思うのです。

 でも、大阪府知事の下に権限を集約することは、手段であっても、目的ではないですよね。大阪府が、大阪市・堺市以外に布いてる広域行政を、大阪市・堺市へそのまま広げたとしても、それだけで、「元気な大阪」なんて、できませんよ。
 橋下知事の下に集中させた権限を使って、どんな政策を実行するかが、肝心なのです。

 でも、TVや新聞のニュースを見ている限りでは、具体的に何を実行しようとしているのか分かりません。
 「大阪特区」は知っていますが、まさか、これだけ大規模な仕掛けで、この程度のことだけを目的にしているとは思えませんし、「大阪独立国構想」は言葉以上の具体的な内容は分かりません。

 大阪市民としては、個々の具体的なことを見ていくとマイナスな点って、いっぱいあると思います。それでも、大阪都構想に期待があるのは、橋下知事が「元気な大阪」を実現して、大阪市民に対しても、マイナス面を吹き飛ばすくらいのプラスを作り出してくれるのじゃないかと思うからです。
 でも、それを実現するための具体的な政策は、まだ提示されていないように思います。今は、マイナス面から目を背けて、白紙委任を求められているようにしか、受け取れないのです。

 大阪維新の会の議員さんの「ワンオオサカ」のフレーズを聞くたびに、一年前に盛んに連呼された「政権交代」というフレーズに重なって聞こえるのは、わたしだけでしょうか。


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posted by 結 at 00:44| Comment(2) | 目的 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>一番肝心な点

先のコメントでも書かせていただいたのですが、競争力の獲得だと私は理解しています。

橋下知事を経営者としてみると相当に優れた方です。大阪府という会社はこの間まで大赤字で、もうすぐ倒産というところまで来ていました。現在経費削減により何とか延命していますが、将来を考えると売上(税収)を増やすことも考える必要があります。これはただ待っていたって人口が増えるわけでもないし、東京に移転した企業が帰ってくるわけではないですから、積極的に働きかけなければ税収は増えない。それが今知事がやろうとしていることです。また税収が増えれば次の一手も打てるようになってきます。

知事は経営者として捕らえるならば、有能ではあるが、ある意味当たり前のことをしているに過ぎないとも思います。要するに普通です。大半の政治家のほうが異常なのでしょう。

またお金の話だけではなく、たとえば贔屓の野球チーム(サッカーでもいいですけど)があったとします。別にそのチームが勝ったからといって一銭の得にもならないけど、単純にうれしいですよね。たいていの人は自分の生まれた、或いは住んでいる都道府県が好きです。そこが廃れていくのは見たくないですよね、発展していって欲しいですよね。

私は大阪府民でも、市民でもないですが、有能な知事がいる大阪は幸せだと思います。
今までの何がしたいか分からない政治家と比べると非常にシンプルで分かりやすい政策を採っておられると思います。もう見え見えです。

企業の経営というは、万人が体験できることではないものの、想像力を働かして経営という観点で橋下行政見ると、理解がしやすいのではないでしょうか。

Posted by ふも at 2010年04月29日 11:25
橋下知事に期待する気持ちはわたしもあります。
けれども、できれば、平松大阪市長とも、協力して施策を進めて欲しいのです。
少なくともわたしは、生まれ育った大阪市が無くなる事も、今、身近にある行政サービスが大幅に切り下げられることも歓迎したいことではありませんから。

でも、それでも、今の枠組みを壊してという政策を掲げるなら、具体的に何をやって大阪を元気にするのか、その政策を実施するために他の選択枝はないのかといったことを、きちんと明らかにする必要があると思います。それと、実際、どれだけの負担を市民に課すのかも明らかにして。
こういったことを求めるのは、橋下知事に期待する気持ちを持っていても、必要なことだと思っています。
Posted by 結 at 2010年04月30日 03:28